文字 
  • ホーム
  • 岡山のニュース
  • インフル はや流行? 岡山の2小で学年、学級閉鎖 89年以降最も早く 医師ら注意訴え

インフル はや流行? 岡山の2小で学年、学級閉鎖 89年以降最も早く 医師ら注意訴え

インフルエンザ予防のため手洗いする妹尾小の1年生=23日

 岡山県内の小学校で、早くもインフルエンザとみられる集団風邪の発生が相次いでいる。十五日以降、岡山市の二校が学年、学級閉鎖。昨季より約三カ月、記録が残る一九八九年以降で最も早い発生に「既に流行期に入った恐れがある」とみる専門家もおり、県などは注意を呼び掛けている。

 十五日、東疇小(同市東畦)三年生一クラス(三十二人)で、十三人が発熱やせきを訴えて欠席し、翌日から三日間学級閉鎖した。

 二十二日には、同小一年生一クラス(三十七人)の十九人が欠席し、二十三日から二十五日まで学級閉鎖。学区が隣接する妹尾小(同市妹尾)でも四年生(八十九人)の十二人が欠席し、二十三、二十四日を学年閉鎖としている。

 妹尾小は、東疇小で十五日に患者が発生して以降、各学級で手洗い、うがいを指導。二十二日には家庭に保健便りを配り注意を促した。「まさかこんな時期にインフルエンザとは」と大森昇校長。

 県健康対策課によると、県内のインフルエンザ集団感染は、例年十一月中旬から一月下旬にかけて始まる。昨季は、今年一月中旬に初めて確認し、五月中旬まで流行が長引いた。

 県環境保健センター(岡山市内尾)は「詳しく調べないと分からないが、昨季から生き残ったウイルスが今年の発生の引き金となっているのかもしれない」と推測する。

 医療現場も“早すぎる発生”に当惑気味。倉敷中央病院(倉敷市美和)小児科の桑門克治医師は「九月上旬から散発事例が出始め驚いている。四、五年前から流行パターンが変化しているようだ」とし「倉敷でも患者が発生しており、さらにウイルスがまん延する恐れもある」と流行が始まった可能性を指摘する。

 県健康対策課は「手洗い、うがいを徹底し、人込みを避けるなど注意してほしい」としている。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2007年10月24日 更新)

カテゴリー

ページトップへ

ページトップへ