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木浦さん「高梁支える医師に」 岡山大地域枠1期生、市長を表敬

近藤市長(左)と懇談する木浦さん(右)

 過疎地域の医師不足解消を狙いに、岡山県が岡山大医学部に導入した「地域枠」1期生の木浦賢彦(よしひこ)医師(27)が、高梁市の高梁中央病院(南町)に着任。7日には近藤隆則市長を表敬訪問し、地域医療にかける意気込みを語った。内科医として1年以上勤務する。

 木浦さんは、同病院を運営する清梁会の戸田俊介理事長と市役所を訪問。「患者としっかり向き合い、頼られる医師を目指す。地域の医療を支えたい」と力強く抱負を述べた。近藤市長は「高齢化が進み医師が不足する中、大変心強い。市民の健康を守ってほしい」と激励した。

 木浦さんは2015年に岡山大医学部を卒業後、岡山赤十字病院(岡山市北区)に研修医として2年間勤めた。高梁中央病院が「地域枠」医師の配属を求め、木浦さんと面談し勤務が決まった。

 岡山市出身で、県内屈指の囲碁の強豪としても知られる。14年にはアマチュアの郷土最高峰を競う山陽本因坊戦で3連覇を果たし永世位を獲得。プロから勝利したこともある。「機会があれば、高梁の皆さんと対局したい」と話していた。

 地域枠は県が岡山大に2009年度から導入。卒業までの6年間、年240万円の奨学金を交付する制度で、卒業後に県内の医療機関で9年間勤務すれば返還を免除する。1期生は途中辞退者を含め5人で、4月から木浦さんのほかに1人が真庭市の医療機関に勤務している。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2017年04月12日 更新)

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