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新病棟が全面完成 岡山大病院 集中治療室を充実

建物右側の2期工事が終了し、全面完成した岡山大病院の新病棟

 岡山大病院(岡山市鹿田町)が病院南側敷地で進めていた新病棟二期工事が終了し、新病棟が全面完成した。すでに利用中の一期工事分と左右対称の建物で、集中治療室(ICU)を充実させているのが特徴。二十二日から患者を受け入れる。

 地上十一階、地下一階で延べ一万六千七百六十平方メートル。阪神大震災クラスの地震に耐えられる免震構造で、主に外科系の入院患者に対応する。三百七十七床を備えており、病院全体の病床数は八百六十五となる。

 二―四階をICUのスペースに充て、心臓病治療専用や新生児向けなど計三十二床を用意。病院全体のICUは現在の計二十九床から二倍の計五十八床となり、重症患者の受け入れ態勢を強化した。

 新病棟建設は一九九九年十二月に始まり、全体の半分に当たる一期工事分が二〇〇三年六月にオープン。二期工事は〇四年十二月に始まった。新病棟の全面完成で現在の「西病棟」は今後、解体される。

 同病院は二十日午後一時から、完成記念式典を新病棟で行う。森田潔病院長は「岡山大病院は重症患者が比較的多く、それだけにICUの態勢強化は欠かせない。中四国の基幹病院として今後も医療サービスの充実に努める」と話している。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2008年03月19日 更新)

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