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B、C型肝炎治療助成 岡山県など  高額インターフェロンに

 岡山県などは一日から、B型、C型肝炎に有効なインターフェロン治療の医療費を患者の所得に応じて助成する。自己負担額を軽減することで、国内最大の感染症とされる肝炎の早期治療を促進する全国一斉の取り組み。

 新制度は、自己負担額について、患者の所得に応じて三段階の上限(一、三、五万円)を設けた。これまでは月に六―八万円とされていた自己負担(費用の三割)との差額を国、県が半額ずつ助成する。

 対象は保険が適用されるB型、C型肝炎のインターフェロン治療中の患者で、助成期間は一人当たり一年間。最寄りの保健所で手続きを行う。本年度の事業費は約六億二千五百万円で、二〇一四年度までの七年間にわたり実施する。

 県内のB型、C型肝炎患者は約一万千人。インターフェロン治療は成功すればウイルスを除去し、肝硬変や肝がんの発症を防ぐことができる。

 このほか、県は昨年十二月、岡山大病院(岡山市鹿田町)を県内の肝炎専門治療の拠点病院に認定。インターフェロンによる抗ウイルス治療などができる専門医療機関として県内七十八カ所(三月末現在)を指定し、同病院と連携しながら医療レベルの向上を図っている。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2008年04月01日 更新)

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