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岡山県などが「うつ病」パンフ作製 チェック表や相談機関紹介

中高年世代の心のケアを啓発する県のパンフレット

 中高年の男性で自殺やうつ病が増えていることを受け、岡山県と県精神保健福祉センター(岡山市古京町)は啓発パンフレット「お父さん!疲れていませんか―働きざかりに悲劇を招かないために」(A4判、13ページ)を作製した。分かりやすいうつ病チェック表や相談機関の一覧で、早急に対処できるよう工夫している。

 「人に会いたくない」「疲れやすく、だるい」といったうつ病を疑うサイン、疲労蓄積度のチェック表を掲載。保健所のほかに、多重債務の問題を扱う弁護士会や司法書士会、金融関係の相談機関などを幅広く紹介している。

 ストレス要因を点数で評価(百点満点)した項目では、離婚(七十三点)、肉親の死(六十三点)のほか、昇進・人事異動(二十九点)、住居の変更(二十点)など見逃しやすい事象も挙げている。

 三万部作り、保健所や病院、公共施設以外にも金融機関、飲食店など目に付きやすい商業施設にも配る。

 県内の自殺者は二〇〇六年で三百六十八人。年齢別では五十代が七十六人で最も多く、うち男性が六十一人と八割を占める。自殺する前にうつ病を発病するケースも少なくない。

 県精神保健福祉センターは「まず変調を早く察知し、どこかに相談できるようにするのが大切。多種多様な相談機関を一覧にすることで連携した予防対策にもつながれば」と話している。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2008年05月26日 更新)

タグ: 健康高齢者精神疾患

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