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プール熱流行の兆し 岡山県内 手洗い、うがい徹底を

 今年、全国的に流行の兆しをみせている感染症「咽頭(いんとう)結膜熱」(プール熱)の患者が、岡山県内の幼児や児童の間でも増加傾向にある。感染の“温床”となるプールの本格的シーズンを迎え、県は予防の徹底を呼び掛けている。

 国立感染症研究所の六月末の調査では、全国では過去十年で最多だった二〇〇六年に次ぐ規模で患者が増加。県内五十四の指定医療機関から報告された患者数も四月末から増え始め、今月上旬までで計四百三十一人。その後は小康状態ながら、七百人を超えた昨年とほぼ同じペースで推移している。

 プール熱の原因は感染力の強いアデノウイルスで、発熱や全身のだるさなど風邪に似た症状に加え、目の充血や痛みを伴う。通常は三―五日で治るが、重症化すると肺炎などの合併症を起こすケースもある。

 くしゃみなどでの飛沫(ひまつ)感染のほか、プールでのタオル共用など接触感染も多いとされる。県健康対策課は「大人が注意を払ってタオルの共用を避けるほか、手洗い、うがいを徹底することが重要」としている。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2008年07月17日 更新)

タグ: 健康子供感染症

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