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接骨院の施術とは? 倉敷・大橋晶子院長に聞く 手技で骨折、脱臼対応

手技で患者の痛みに対応する大橋さん

 日本古来の伝統医療を施す接骨院。だが、どんな施術が受けられるのか、整体や整形外科などとの違いは意外と知られていない。倉敷市中庄でのぞみ接骨院を開設した大橋晶子さん(33)に聞いた。

 解剖学や生理学などを学び、「柔道整復師」という国家資格を持つ人が骨折、脱臼、打撲、ねんざといった症状に手技で対応するのが接骨院。骨折の場合、血管や神経を傷付けないように、折れた骨を手で元あった場所に戻して処置する。

 「整骨院やほねつぎも柔道整復師が開設していて、接骨院と同様の施術が受けられる」と大橋さん。

 接骨院は手術やエックス線検査・撮影、注射、薬物投与ができないのが整形外科との相違点。「人が持っている自然治癒力を手技で引き出していくのが接骨院」と言う。

 体の損傷を回復させるための施術をするのが接骨院の特徴で、関節のゆがみやずれ、骨格筋などのバランスを整えていく整体とは性格が異なる。保険の取り扱いができるのも接骨院の利点といえるだろう。

 岡山県柔道整復師会の会員は七月末現在二百八人で、そのうち女性は五人。大橋さんは同会倉敷支部の初の女性会員で、四月に開業した。「日常の家事や仕事で体を痛める人もいる。女性ならではの視点で施術したい」と話している。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2008年08月09日 更新)

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