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78歳医師が総社に診療所開設 5月に藤井さん、生涯現役を実践

「『健康で長生き』のお手伝いができれば」と話す藤井さん

総社市中央に5月1日に開院するアキクリニック

 総社市在住の医師藤井秀昭さん(78)が、同市中央に整形外科や内科を専門とする診療所を5月1日に開設する。医師として医院やリハビリ施設などを抱える医療法人を経営していたが、「一人一人の患者とじっくり向き合いたい」と新たな挑戦を決意。身をもって高齢者らに“生涯現役”を訴える。

 藤井さんは1966年、岡山大医学部を卒業して医師に。外科、整形外科を専門に50年以上、医療、リハビリの現場を経験した。

 総社市内で長年、内科や整形外科などがある医院、高齢者施設などを経営してきたが、倉敷市の医療法人に譲渡し、今年2月に退職。当初は医療現場を退くことにしていたが「まちの開業医として地域に恩返ししたい」と再挑戦を決意した。以前一緒に働いていた看護師ら3人がスタッフとして名乗りを上げてくれたことも背中を押したという。

 診療所名は「アキクリニック」。藤井さんの名前と「『あ』なたの『き』もちと心を大切に」との願いも込めた。以前、耳鼻科として使われていた建物を借り、診察室や処置室のほか、トレーニング器具などのリハビリ設備も完備した。広めの待合室には、コーヒーやお茶が自由に飲めるカフェスペースも設ける。診察時間は月~木曜の午前9時~正午。月、水曜は午後3時~5時半も受け付ける。

 「診察していると、高齢の患者から『もう年だから』とあきらめの声を聞くことが多かった」と藤井さん。「ちょっとした運動や心掛けで、健康で長生きは実現可能。自分自身が生涯現役を実践し、高齢者を元気づけたい」と力を込める。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2018年04月25日 更新)

タグ: 高齢者

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