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笠岡・白石島に内科医師の派遣増 月6日開所、島民高齢化に対応

岡山赤十字病院の内科医による診療が始まった笠岡市白石島診療所

 笠岡諸島の白石島にある診療所で24日、岡山赤十字病院(岡山市北区青江)の内科医による診療が始まった。月2回、診療を行う予定で、高齢化が進む島のニーズに応える。

 白石島には民間の診療所があったが、2015年4月に医師が亡くなり閉鎖。笠岡市は医師の遺族から建物の寄贈を受け、同8月から市民病院(同市笠岡)の医師を週1回派遣している。島内では診療日数の増加を求める声が強く、県へき地医療支援機構から新たな医師の派遣を受けることにした。今後は月に6日間、診療所が開所する。

 初日のこの日は岡山赤十字病院の岡崎守宏副院長が診療に当たり、午前10時~午後4時の診療時間内に島民4人が訪れた。女性(69)は「風邪をひいた時にわざわざ陸地部まで行くのは大変。利用しやすくなって良かった」と話していた。

 市健康推進課によると、同診療所の1カ月の利用者数は160人程度。同推進課は「島の医療充実に協力してもらいありがたい。今後も環境整備に努めたい」としている。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2018年05月24日 更新)

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