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助産師、看護師のスキルアップへ 「即戦力プログラム」開始 岡山大大学院保健学研究科が来年度から実施

 全国的に産科医不足が問題になる中、岡山大大学院保健学研究科は、助産師、看護師などを対象にスキルアップを目指す「即戦力育成プログラム」に2009年度から取り組む。超音波検査や新生児蘇生(そせい)法など、普段は医師が担う分野を習得させることで医療知識と技術を高め、医師をフォローする人材を育てるのが狙い。

 プログラムは中四国の助産師、産科の看護師、看護学生が対象。講義と実技講習を1年間に計15回行う。第一線で活躍する医師らを講師に、胎児や胎盤の異常を発見する超音波検査、新生児の気道を確保する挿管方法などを習得する。不妊症や、子育て中の女性支援についても学ぶ。

 講義の合間に受講生同士の情報交換の場も設け、看護学生が就職前から“先輩”と交流することで、仕事への不安を取り除く効果が期待される。遠方でも受講できるように、インターネットで学ぶ態勢も整えた。

 医師不足にあえぐ出産現場では、院内・院外助産院を設置して正常分娩(ぶんべん)は助産師、リスクが高い場合は産科医とするなど役割分担の傾向が現れ、助産師のスキルアップが一層求められている。

 岡山大では07、08年度、短期の助産師教育の講座を2回実施し、10人の定員に100人以上の応募がある人気ぶりだったため同プログラムを計画。担当の中塚幹也・同研究科教授は「現場では助産師も数が足りない。結婚などで離職した人の復職支援にもなれば」と話している。

 プログラムは定員20人(応募多数の場合は選考)、無料。申し込みは12月15日から1カ月間、同研究科教務第二係(086―223―7151)。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2008年11月26日 更新)

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