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担当医 廃棄数記録せず 高松・受精卵取り違え

 香川県立中央病院の受精卵取り違えで、川田清弥医師が妊娠が見込めないと判断して廃棄した受精卵の数を治療記録に残していなかったことが、23日までに分かった。

 病院によると、記録があれば、妊娠した20代女性が中絶を選択する前に、取り違えの有無を検証できた可能性があった。移植された受精卵が別夫婦のものだったかどうかは、川田医師の記憶に頼る以外になかった。

 川田医師は2008年1月から、採卵日や移植前の受精卵数などを入力する管理データベースを使っていたが、廃棄数の項目はなく、記録していなかった。平川方久・県病院事業管理者は「記録を取っておくのが通常の手順。診療過程の記録にも万全を期すよう院内に周知する」と話している。

 日本産科婦人科学会は、体外受精実施の際、受精卵の管理や確認などを厳重に行うよう通知している。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2009年02月24日 更新)

タグ: お産

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