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緩和医療へ理解を 岡山県内関係者らプロジェクト がん治療テーマに催しなどで啓発

 岡山県内の医療関係者らが医療職や県民向けに緩和医療への理解、啓発を図る「野の花プロジェクト」を立ち上げた。11日に倉敷市のショッピングモールで医師らががん治療などを解説する「岡山メディカルカフェ」を開き、来年2月には岡山大医学部に初の専門講座を開設。緩和医療を普及させる社会運動を目指す。

 プロジェクトは岡山大、県、病院、介護関係者、薬剤師、患者ら15人が賛同。岡山メディカルカフェは11日午前10時―午後5時、倉敷市水江のイオンモール倉敷で開催。カフェは3カ月に1回程度開き、地域の集会などに出向く出前講座も随時行う。

 活動の啓発専用ホームページ(http://www.nonohana-okayama.org)は10日に開設。緩和医療に取り組む医療機関などの情報を提供する。

 同学部には医学生を対象に緩和医療学講座を開講。モルヒネを使った痛みのコントロール方法、在宅緩和医療を進める医師らを講師に地域連携や患者とのコミュニケーションの取り方なども教える。

 11月8日には子宮がんを克服した女優仁科亜季子さんを招き、岡山コンベンションセンター(岡山市北区駅元町)で公開シンポジウムを開く。

 プロジェクト代表の松岡順治同大大学院教授(緩和医療学・癌(がん)生存学)は「がんの痛みが取れることを広く知ってもらう。より良く生きるために必要な医療は何か、県民皆が考えて盛り上げる活動にしたい」としている。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2009年10月09日 更新)

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