文字 

第11回 松田病院 泌尿器のがん 森岡政明・診療部長 安全で治癒率も向上

泌尿器のがんについて説明する森岡診療部長

 泌尿器科の手術は年間二百例前後。昨年のがん手術は四十四例。 膀胱 ( ぼうこう ) がんが最も多く三十一例。このうち全摘術は年間一、二例。あとは内視鏡摘出術で、早ければ三十分で終わり、長ければ二時間かかる。次いで前立腺がん四例、腎がん四例、 腎盂 ( じんう ) 尿管がん一例など。

 高知医大、川崎医大で泌尿器科准教授を務め、二〇〇二年、松田病院診療部長に就任した。高齢化とともに患者が増えている前立腺がん根治術は、これまでに三百五十例。腫瘍マーカーのPSA(前立腺特異抗原)値が上がり、画像診断で疑われると組織を調べる生検をする。

 「私たちの病院では土曜、日曜の一泊二日の検査を行っています。腰椎麻酔をし、針を十本から十二本を刺し、短い時間で終わります」

 がん細胞が発見されれば、がんの場所、大きさなどで放射線、ホルモン療法、手術などの治療法を考える。「放射線治療も進み、前立腺がん治療は安全で治癒率も良くなっている」と説明する。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2008年04月22日 更新)

カテゴリー

ページトップへ

ページトップへ