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第13回 岡山旭東病院 癒やし 屋上庭園や院内コンサート 専門スタッフ さまざまな取り組み

四季折々の花が咲き誇る屋上庭園

角口朝美さん

 岡山旭東病院では「患者の癒やし」をキーワードにさまざまな取り組みを進めている。

 その一つが二〇〇四年に開設した屋上庭園。約七十平方メートルにおよぶ花壇には専門スタッフが季節に応じてさまざまな花を植え付けている。今はパンジーやビオラ、デージーなどが見ごろだ。

 院内に心休まる音楽を流したり、ホールでクラシックコンサートも企画する。

 活動内容を決めるのが、院長や医師、事務職員らが参加する院内組織「癒やしの環境整備委員会」。スタッフの一人、角口朝美さん(26)は「先端医療と癒やしの融合が私たちの大きな目標の一つ」と言う。

 角口さんが主に担当するのは、待合室や病室、廊下などに掲げる絵画の収集と展示計画。「地元で活動するアーティストに絵を提供してもらっている。評判も上々で、病室を出てわざわざ廊下に絵を見に来てくれる人も多い」。保管する絵を含めると、手持ちの絵はすでに三百枚を超えたという。

 角口さんは「患者さんが病気に負けず、少しでも前向きになるきっかけになればと思う」と話している。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2008年05月06日 更新)

タグ: 岡山旭東病院

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