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第18回 旭川荘療育センター児童院 在宅支援 地域で生き生き暮らす

院内で笑顔で話しかける片山副院長

木村真理所長

村下志保子課長

 児童院は開設当初から、地域福祉活動として外来診療や県内外の在宅重症児の巡回訪問をしてきた。これが自治体の事業としての訪問・通園、地域療育活動に発展。生き生きと地域で暮らす支えとなっている。

 「通園センター」は一九九〇年から、全国のモデル事業として通園事業を始めた。可能な範囲をバス四台で送迎。「岡山、倉敷、玉野市といった県南からの利用が多い」と副院長の片山雅博所長。

 一日の利用定員は十五人で、就学前の幼児、養護学校の卒業生を対象に月―金曜の午前十時―午後三時。幅広い年齢に合わせた医療、リハビリをはじめ就学準備、社会参加を促進し、家族同士の交流の場を提供する。

 「地域療育センター」は重症心身、知的、身体の障害のある人を訪問し、専門療育や施設職員への技術指導などをする。自治体との契約で検診や療育を指導。木村真理所長は「在宅でも早期の療育と生活のサポートは欠かせない」と説明する。

 七七年開始の短期入所は在宅の家族の冠婚葬祭、病気、介護疲れなどに対応する。利用は増え、二〇〇七年度は六百九十四件、延べ千七百十七日。

 「地域活動支援センター旭川荘」は、岡山市の補助事業者として「広汎性発達障害も含め料理教室や手工芸といった日中活動、電話や訪問による相談、療育をする」と村下志保子課長。一般住居への入居や成年後見制度利用を支援し、地域自立支援協議会も運営する。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2008年06月17日 更新)

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