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第18回 旭川荘療育センター児童院 発達障害者支援 県北に支所 体制充実へ

土岐淑子所長

本田輝行精神科医長

 センター設置の背景には児童院の発達障害医療、「バンビの家」の自閉症早期療育という実績がある。自閉症に特化した専門相談窓口(自閉症・発達障害支援センター)が前身。二〇〇五年、発達障害者支援法の施行で「おかやま発達障害者支援センター」に改称した。

 臨床心理士、精神保健福祉士など五人が相談に応じている。〇七年度は二千八百五十五件で前年度(千七百四十九件)の一・六倍。県域でのセンター機能を持ち「六月下旬には津山市内に県北支所(県委託事業)を開設し、二つの拠点で支援体制を充実させたい」と土岐淑子所長(臨床心理士)。

 本田輝行精神科医長は「増加している成人期の相談の多くは、過去に対応していないケース。知的障害の軽微な発達障害児でも先々の社会適応には、幼児期の早期段階での特性評価・対応が必要」とする。例えば「一歳六カ月健診後の発達障害ハイリスク児の把握、親への発達理解の促進など、保健所事業に対して、支援センターと連携した協力が大切」という。

 就労支援は県内の労働機関、学校支援は教育委員会とそれぞれ連携している。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2008年06月17日 更新)

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