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万成病院が優秀賞 おかやまIT経営力大賞 患者情報一元化進める

 IT(情報技術)を業務効率化や顧客サービス向上などに生かしている企業を表彰する「おかやまIT経営力大賞」(岡山県経済団体連絡協議会などでつくる実行委員会主催、事務局・システムエンジニアリング岡山=SEO)。創設2年目の本年度は県内7社が入賞し、26日に岡山市内で表彰式が行われる。優秀賞に選ばれた万成病院の取り組みを紹介する。

 入院や外来、施設入所者ら約700人の患者が利用する精神科病院。スタッフは約430人。チーム医療の推進や患者へのサービス向上のため、2006年からITによる患者情報の一元化、共有化に本格的に取り組む。

 患者の病状や面会、電話取り次ぎの許可といった情報をデータ化しているほか、過去45年分の紙のカルテをデータベースに取り込み、検索可能な状態に整理。職員にはIC(集積回路)チップ入りの職員証やID、パスワードを付与し、必要な患者情報を院内のどこにいても確認できるようにした。

 ITを敬遠しがちな職員向けにパソコン教室を定期的に開催するなど、職員の習熟度向上にも努めている。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2009年11月25日 更新)

タグ: 万成病院

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