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PCRセンター設置方針 岡山県、検査態勢強化へ

 岡山県は21日、新型コロナウイルスに感染したかどうかを調べるPCR検査の態勢強化に向け、県内数カ所に「検体採取・検査センター」(仮称)を設置する方針を発表した。感染者増加に伴い、現在検体を採取している帰国者・接触者外来の負担軽減にもつなげる。

 県によると、検査センターは屋外にテントなどの検査場所を設けて対象者に入ってもらい、医師らが検体を採取する「ウオークイン型」を想定。具体的な設置場所や時期などは検討中という。

 現在の仕組みは、保健所が運営する帰国者・接触者相談センターに電話し、必要があれば帰国者・接触者外来で検体を採取、県環境保健センター(岡山市南区内尾)で検査をしている。設置後はかかりつけ医が直接、検査センターにつなぐルートが加わる。

 設置方針はこの日、県庁で開かれた県感染症対策委員会で説明した。伊原木隆太知事は委員会に先立ち、県医師会、県病院協会の幹部と面談。「医療関係者の感染リスクも軽減できる」と述べ、検査センターへの医師派遣などで協力を求めた。

 県内のPCR検査数は、感染が初確認された3月22日以降増加しており、今月20日現在、広島県への協力分を含め970人に上る。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2020年04月21日 更新)

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