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医療観光モデル事業 岡山県が4社決定 中国の富裕層誘致へツアー企画 今秋から募集開始

 中国人客を岡山に呼び込む“目玉”と県が位置付けている「医療観光ツアー」で本年度、モデル事業を行う旅行会社4社が決まった。人間ドックやがん検診などと県内外の観光地巡りを組み合わせ、主に富裕層向けに売り込む。

 旅行会社は、アジア・コミュニケーションズ、すぎやまクリエイト、シモデンツーリスト、トップツアー岡山支店(いずれも岡山市)。6〜7月の県の公募に申し込んだ。それぞれ提携先の中国の旅行会社などを通し、今秋から大連や北京、洛陽といった都市部を中心にツアー客の募集を始める。

 各社のツアーは4泊5日〜6泊7日で、岡山空港から入国後、1〜2日間かけて人間ドックや脳ドック、PET(陽電子放射断層撮影)検診などを受ける。その後、希望に応じて岡山や京都、東京などを観光する。参加は数人規模、費用は1人当たり50万〜70万円を想定している。

 医療機関は中国人の受診に対応できるよう県がマッチング。岡山旭東病院、岡村一心堂病院(以上岡山市)、川崎医科大付属病院、倉敷第一病院、倉敷平成病院(以上倉敷市)が受け入れる予定。

 県は4社に委託料として各40万円を支払い、ツアー客や医療機関へのアンケートを通して満足度や改善点などを調査。他の旅行会社や医療機関の参考にしてもらい、全県的に広げたい考えだ。

 県内に宿泊した中国人観光客は2004年度から増え続け、09年度は6730人。昨年7月からの個人観光ビザの発給条件緩和で一層の増加が見込まれている。

 昨年から独自に医療観光ツアーを行っているシモデンツーリストは、これまで10人程度を受け入れており、担当者は「医療レベルの高さから参加者の評判はよい」と言う。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2010年08月25日 更新)

タグ: 倉敷平成病院

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