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岡山県「ステージ2」に引き下げ 知事表明、コロナ感染「漸増」に

岡山県内の新型コロナウイルス感染状況について説明する伊原木知事

 岡山県の伊原木隆太知事は5日、臨時の記者会見を開き、県内の新型コロナウイルス感染状況について、切迫度が2番目に高い「ステージ3(感染急増)」から「ステージ2(漸増)」に1段階引き下げると発表した。直近1週間(1月28日~2月3日)の病床使用率などから、感染に一定の落ち着きが見られると判断した。

 県の集計で、政府の対策分科会が示す7項目の指標全てがステージ3の基準を下回った。医療現場の負担が大きい重症者用の病床使用率は13・5%(ステージ3の基準は25%)と、前週から13・5ポイントダウン。週間感染者は81人で、前週より50人減少した。

 知事は「危機的状況からは脱しつつあるが、近隣府県で緊急事態宣言が延長されるなど予断を許さない。引き続き感染防止への協力をお願いする」と述べた。新型コロナ特別措置法に基づく県民や事業者への協力要請は継続し、医療崩壊を防ぐため県独自に発令した「医療非常事態宣言」も当面解除しないとした。

 岡山県は1月15日、指標7項目のうち5項目が基準を上回ったため、感染状況をステージ3としていた。

 知事はまた、英国などで広がっている新型コロナの変異株について、県環境保健センター(岡山市南区内尾)で変異の有無を調べる検査を3日から始めたと明らかにした。国の依頼を受けた対応で、県内で発生しているかどうかの監視にもつなげるという。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2021年02月05日 更新)

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