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「始まるワクチン接種」効果 発症率95%減、重症化防ぐ

 新型コロナウイルス感染症はいまだ確立された治療法がない中で、国内で接種に使用されている米製薬大手ファイザー製のワクチンは、発症率を95%減少させると報告されている。およそ60%とされているインフルエンザワクチンと比べて抑止効果が高いことが分かっている。

 接種すれば感染リスクがゼロになるわけではないが、接種した人は感染しても重症化しにくいという臨床試験データもある。国内で重症化が懸念される高齢者から優先的に接種を行っているのは、こうした特性も踏まえての対応だ。

 接種が進み、人口の一定割合が抗体を持つ「集団免疫」を獲得できれば、感染が広がりにくくなる。集団免疫に必要な割合は6~7割とされ、収束に向けてできるだけ早く、多くの人が接種することが望まれている。

 また、岡山県内で流行の主流になっている変異株に対しても、ある程度は発症を予防できるのではないかと考えられている。

 ファイザー製以外にも、米モデルナと英アストラゼネカの2製品が厚生労働省に承認申請されている。いずれも効果は確認されており、承認されればワクチンの不足が補われ、接種の加速につながることが期待される。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2021年05月02日 更新)

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