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個別接種364医療機関に増 岡山市、公共施設制限検討も

岡山市の大森市長

 岡山市の大森雅夫市長は10日、一般高齢者への新型コロナウイルスワクチン接種(17日開始)で、個別接種を行う市内の医療機関が364カ所に増えたことを公表した。市内の感染急拡大を受け、公共施設の利用制限を検討していることも明らかにした。

 これまで個別接種の受け皿として病院、診療所約300カ所を確保していたが、市や患者の要望を受けた施設が加わった。対応医療機関の一覧は近く市ホームページに掲載する。

 市内では、直近1週間の人口10万人当たり新規感染者数が74・3人となり、切迫度が最も高い「ステージ4(爆発的感染拡大)」の目安となる25人の約3倍に達した。記者会見で大森市長は「危機的な状況。入院病床は逼迫(ひっぱく)し、高齢者でも軽症なら宿泊療養施設の入所や自宅療養となっている」と述べた。

 大森市長は「市有施設の利用制限も考える」として、スポーツ・文化施設などの休館、利用時間短縮の検討に入ったことを表明。利用状況を踏まえ、今週中にも判断するという。

 ワクチン接種などに関する問い合わせは、市コールセンター(0120―780―910、平日午前8時半~午後5時半)で受け付けている。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2021年05月10日 更新)

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