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作州地域 接種初日はスムーズ 一般高齢者向け始まる

集団接種の受け付けを待つ人たち=奈義町文化センター

新型コロナウイルスワクチンの個別接種を受ける高齢者(右)=津山市の角田医院

 一般高齢者の新型コロナウイルスワクチン接種が岡山県内で一斉に始まった17日、作州地域でも接種がスタート。奈義町と西粟倉村、新庄村では集団接種も行われた。いずれの自治体にも、接種に関する大きなトラブルは報告されていない。

 津山市田町、角田医院では5人が個別接種を受けた。接種後は副反応による体調変化に備え、待合室で15~30分待機した。男性(83)=同市=は「早く打ってもらいたいと思っていた」と安心した様子。男性(77)は「この危機的な状況を早く落ち着かせる助けになりたい」と力を込めた。

 市の集団接種は6月20、27日の予約をコールセンターなどで受け付けている。

 個別接種のみで対応している真庭市はこの日、400人程度がワクチンを受けたとみられる。

 市立湯原温泉病院(下湯原)で接種を受けた女性(64)=同市=は「2回目が済めば感染への不安が少し和らぐと思う」と話した。

 同病院では6月に入ると、2回目と1回目の接種者が重なって来院する見込み。岡孝一院長は「ノウハウを蓄積して効率を上げていきたい」としている。

 美作市は、個別接種を行う12医療機関のうち7機関が接種を始めた。

 鏡野町は8医療機関のうち4施設、美咲町は5医療機関のうち4施設で個別接種が始まった。久米南町では2医療機関で35人が接種した。

 一方、奈義町は、医師3人、町職員、ボランティアら約40人体制で町文化センター(豊沢)で集団接種を実施。150人が接種した。女性(83)=同町=は「思ったほどには混雑しておらず、スムーズに受けられた」と胸をなで下ろした。

 勝央町もこの日、70~79歳の集団接種の受け付けを開始した。24日から80歳以上を対象に始まる。

 集団接種は、西粟倉村は17~19日と21日、新庄村は17、19日に実施。初日は、西粟倉は135人、新庄は100人が受けた。

 国が求める7月末までに高齢者の接種が完了しそうにないとみる自治体もある。美作市は対象者の7割程度の接種を想定している。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2021年05月17日 更新)

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