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余ったワクチン医療従事者へ接種 廃棄避ける狙いで瀬戸内市が方針

瀬戸内市役所

 瀬戸内市は17日、高齢者向けの新型コロナウイルスワクチンのうち、余剰分を医療従事者らの接種に充てる方針を明らかにした。貴重なワクチンの廃棄を避けるのが狙い。

 同市はゆめトピア長船(同市長船町土師)での集団接種を基本としており、1日当たり300人に接種を行う計画。ワクチンは6人分が入った容器から注射器に1本ずつ充てんして接種するが、予約のキャンセルなどで余った場合に保存できないため、医療従事者に振り向けて使い切る。

 余剰のワクチンを使う際には、接種会場の医療従事者から希望を募り、体温や体調を確認した上で接種する。希望者がいなければ保健師や会場の案内担当者らから募る。対象は約50人を見込む。

 この日は予約していた300人全員が接種したため、ワクチンは余らなかった。市は「廃棄を避けるため柔軟に対応していく」としている。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2021年05月17日 更新)

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