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岡山県が大規模接種会場を設置へ 知事表明、7月末完了困難で

ワクチンの大規模接種会場の設置について説明する伊原木知事

 岡山県の伊原木隆太知事は20日、高齢者への新型コロナウイルスワクチンの接種を加速させるため、大規模接種会場の設置準備を進めていると明らかにした。政府が目標とする7月末までの接種完了が難しいとしている県内市町村を支援したい考えだ。

 大規模接種会場の設置は、国が都道府県に積極的な検討を呼び掛けている。接種が2~3カ月程度継続でき、医療従事者が確保できる見込みであることなどを要件に、会場使用料や備品の購入費などを国が全額補助するとしている。

 高齢者への接種を巡っては山陽新聞社が今月10、11日に行った県内全27市町村への聞き取り調査で、7月末までの完了を見込むのは18市町村にとどまった。

 県によると、既に国に対して大規模接種会場を設置する意向を伝えているという。伊原木知事はこの日、新型コロナの県対策本部会議後の取材に「接種場所やワクチンの打ち手を確保できないか検討している。今のところ『できるのではないか』と考えている」と述べた。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2021年05月20日 更新)

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