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岡山県「ステージ4」に引き上げ 感染、療養増に歯止めかからず

岡山県の新型コロナウイルス対策本部会議=24日午後、県庁

 岡山県は24日、県内の新型コロナウイルス感染状況に関する判断を切迫度が最も高いステージ4(爆発的感染拡大)に引き上げた。流行「第5波」に伴う新規感染者や療養者の増加に歯止めがかからず、医療現場も逼迫(ひっぱく)しつつあるためとしている。ステージ4への引き上げは第4波が本格化した5月以来、2度目。

 この日の県対策本部会議で決めた。伊原木隆太知事は会議後「医療の逼迫を示す数値が急に動いてきた。さらに高くなる前に、県民に現状を伝える必要があると判断した」と述べた。

 県によると、直近1週間(17~23日)は岡山、倉敷、矢掛など6市町の会社や飲食店で計10件のクラスター(感染者集団)が発生し、感染の指標6項目のうち3項目がステージ4の基準に該当。とりわけ新規感染者と療養者に関する2項目は、いずれもステージ4の基準の3倍以上に上った。

 さらに病床使用率は44・3%と12~18日に比べて10・9ポイント悪化し、ステージ4の基準に迫る勢い。重症者用の病床使用率も8・8ポイント増の19・1%となり、ステージ3(感染急増)の基準に近づいている。

 第5波を巡って県は、7月26日にステージ1(散発)からステージ2(漸増)へ引き上げ、今月5日からステージ3としていた。

 県は20日に重点措置が適用され、9月12日まで岡山、倉敷市の飲食店などに対し午後8時までの営業時間短縮、酒類提供の終日停止を要請している。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2021年08月24日 更新)

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