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岡山県、緊急事態宣言の適用入り 飲食店に休業要請など対策強化

 岡山県は27日、政府による新型コロナウイルス緊急事態宣言の適用期間に入った。感染力の強いデルタ株が猛威を振るう流行「第5波」を抑え込むため、県内全域で酒類やカラオケを提供する飲食店などに休業を要請。県民には昼夜を問わない不要不急の外出自粛を呼び掛けるなど、対策をさらに強化する。期間は9月12日まで。

 岡山県への宣言発令は3度目。今月20日に適用されたまん延防止等重点措置から移行した。飲食店などに対しては、酒類やカラオケの提供を停止する場合も、午後8時までの時間短縮営業を求める。百貨店やショッピングセンターといった集客・イベント関連施設にも同じく時短を求め、応じた店舗(床面積千平方メートル超)に協力金を支払う。

 スポーツ大会やコンサートなどのイベントは定員の上限を5千人以下、収容率50%以内に設定。事業者には出勤者の7割削減や午後8時以降の勤務抑制を促す。県民への外出自粛要請に加え、教育関係では県立学校で部活動を原則休止、修学旅行は一律に延期する。

 直近1週間(19~25日)の県内感染状況は指標6項目のうち3項目がステージ4(爆発的感染拡大)の基準に該当。とりわけ新規感染者と療養者の2項目は基準の3倍以上に達し、医療の逼迫(ひっぱく)が懸念される。

 県新型コロナ対策室は「感染拡大がこれ以上続けば、県民の命が脅かされかねない。大切な家族や友人を守るため、一人一人が行動を変えてほしい」としている。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2021年08月27日 更新)

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