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岡山・旧深柢小跡地活用 川崎学園と交渉 市長が意向表明

 岡山市中心部にある旧深柢小跡地(同市北区中山下、約1万2千平方メートル)の活用策をめぐり、高谷茂男市長は6日、同跡地の賃貸先を川崎病院(同所)運営の川崎学園(倉敷市松島)に絞って交渉していく意向を表明した。

 同学園は昨年12月、跡地を川崎病院の移転新築先とするよう市に要望した。会見で高谷市長は「熟慮を重ねてきたが、川崎学園を対象者として具体的な協議を進めることとする」と述べた。

 市は、同跡地の活用方針案を10日の市議会総務委員会に示すとともに、土地の賃料や定期借地権の設定期間などで学園側と具体的な交渉に入る方針。

 川崎学園は新病院について、地上15階、地下2階(延べ約6万平方メートル)に約600の病床を整備できるとみている。運動場部分は災害時の避難場所とし、通常は地域住民の交流場所としたい考え。

 同学園の川崎明徳理事長は「私どもの考え方を受け入れていただけたことと深く感謝している。岡山市をはじめ関係機関との協議を早急にお願いしたい」とコメントした。

 同跡地は昨年12月、市議会が川崎病院誘致を求める陳情を採択。市は今年3月、地域医療機関の存続などを基本とする素案をまとめ、計5回の市民説明会やパブリックコメントで市民から意見聴取していた。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2011年06月07日 更新)

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