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がん医療体系化に貢献 春の叙勲に榊原氏

順天堂大名誉教授榊原宣さん

 18日付で春の叙勲が発表され、心臓病センター榊原病院(岡山市北区丸の内)を運営する医療法人社団十全会理事長で順天堂大名誉教授の榊原宣さん(79)=東京都小金井市貫井北町=に瑞宝小綬章が贈られた。

 「支えてくださった皆さんに感謝したい」

 専門は消化器外科。岡山大卒業後、1974年から東京女子医科大、87年から順天堂大で教授を務めた。

 胃がんでは体への負担を抑えるよう切除部分を小さくする縮小手術の草分け。現在用いられている「リンパ節番号」の導入をいち早く提唱するなど、がん医療の体系化・効率化にも大きく貢献した。

 「自分は病人のためにある。そう考えれば、何をすれば良いのか分かる」ときっぱり。東京女子医科大第二病院長、岡山市立病院の経営改善などにも携わった。2002年に日本医師会最高優功賞、08年には山陽新聞賞を受けた。来秋、新病院が開院予定で「最先端の医療を提供したい」と患者のための医療に変わらず心血を注ぐ。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2011年06月18日 更新)

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