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岡山県、感染状況ステージ1に 7月25日以来 約3カ月ぶり

岡山県内の新型コロナ感染状況を説明する伊原木知事

 岡山県の伊原木隆太知事は29日、臨時記者会見を開き、県内の新型コロナウイルス感染状況について、切迫度が最も低い「ステージ1(散発)」に引き下げると発表した。新規感染者数が低水準で推移し、医療現場の負担が改善されたためとしている。ステージ判断を1としたのは7月25日以来で約3カ月ぶり。

 県によると、直近1週間(21~27日)の感染状況は、指標6項目全てが前週に比べて改善。10万人当たり週間感染者は1・38人と0・79ポイント減り、15週ぶりに2人を下回った。病床使用率は1・6ポイント減の1・8%で、同じく15週ぶりに1%台となった。

 県はまた、不要不急の県境移動を自粛し、大人数での会食を避けるよう求める独自の「リバウンド防止期間」を31日で終了することを決定。ただ、当面は密状態の回避やワクチン接種、マスク会食を促す呼び掛けを継続し、イベント開催時の人数上限(5千人または収容人数50%の大きい方)も維持する。

 知事は「そろそろ次の(感染の)波が来てもおかしくない。リスクのある行動に気を付けて生活してもらいたい」と述べた。

 県内の感染状況を巡っては、猛威を振るった流行「第5波」を受け、8月24日に切迫度が最も高いステージ4(爆発的感染拡大)としたが、飲食店への営業時間短縮要請などで次第に改善。9月24日にステージ2(漸増)へと2段階引き下げていた。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2021年10月29日 更新)

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