文字 

患者7人に看護師1人体制 岡山市立市民病院 入院時の配置手厚く

 岡山市立市民病院(北区天瀬)は5日、入院患者7人に看護師1人の割合で配置する「7対1」の看護体制に今月から移行したと発表した。従来の「10対1」に比べて手厚い看護が可能となる。

 7対1の配置基準は2006年度の診療報酬改定で制度化され、市内の主要病院は移行を済ませている。

 市民病院では移行をにらんで看護師を順次増やし、昨年11月に看護師219人で実質的に7対1を確保。今後も維持できる見通しがついたため同12月、中国四国厚生局に移行を届け出た。

 7対1の看護体制は入院患者に対する診療報酬が一部の項目で10対1より高い。市民病院は移行後も看護師数は変わらないため、診療報酬の上乗せで月2千万円程度の増収につながるという。

 市は、市民病院を引き継ぐ形で岡山操車場跡地(北区北長瀬地区)に15年度開院予定の岡山総合医療センター(仮称)も7対1体制とする方針で、「開院までに看護師をさらに増やしたい」(市民病院総務課)としている。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2012年01月06日 更新)

カテゴリー

ページトップへ

ページトップへ