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C型肝炎早期検査を 岡山で市民公開講座 重症化防止法学ぶ

肝臓病の重症化予防や治療について理解を深めた市民公開講座

 肝臓病の診断と治療についての市民公開講座(ウイルス肝炎研究財団、山陽新聞社など共催)が5日、岡山市北区駅元町の岡山コンベンションセンターで開かれた。患者ら約400人が重症化を防ぐ方法を学んだ。

 国立国際医療センター国府台病院(千葉県)の溝上雅史肝炎・免疫研究センター長は、日本ではC型肝炎に起因する肝臓がんの発生率が、他の先進国と比べて極端に高いと説明。肝炎からがんに進行するまでに感染から約30年かかることを挙げ、「肝炎の段階であればインターフェロンなどで完治する可能性が十分にあり、新薬開発も進んでいる」と治療の現状を解説。早期検査と専門医の受診を呼び掛けた。

 岡山大大学院医歯薬学総合研究科の高木章乃夫講師は、肝移植で脳死ドナーが現れず生体移植に切り替えるケースについて、「術後の回復を考えると悪化しすぎないタイミングが大切」と指摘。川崎医科大付属川崎病院の川中美和講師は、非アルコール性脂肪肝炎のリスクが男性は30〜50代、女性は50代以上で高まるとして肥満予防を訴えた。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2012年02月06日 更新)

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