文字 

認知症医療センター 岡山大など4病院指定へ

 認知症の専門医を置き、高度な診療に当たる「岡山県認知症疾患医療センター」指定を検討する委員会が19日、岡山市内で開かれ、岡山大病院(岡山市北区)慈圭病院(同市南区)川崎医科大付属病院(倉敷市)倉敷平成病院(同)の4病院の指定を了承した。

 県の今月中の指定を受け、4病院は院内に同センターを設置。認知症相談を受けた地域包括支援センターやかかりつけ医から診断や治療を引き継ぐ。医療側も介護が必要な場合は地域包括支援センターを紹介するなど、介護、医療現場の連携を強め、類似症状の多い認知症の的確な診断と治療につなげる。かかりつけ医を対象にしたセミナー開催などで、診療水準の底上げを図る。

 検討委員会では、委員6人に4病院の代表者が診療体制や地域との連携策などについて説明。専門医1人以上の配置、診断に必要な検査機器の保有などの条件を満たしているとして、県による指定を了承した。

 国が2008年度から事業推進する認知症疾患医療センターはこれまで41都道府県と10政令指定都市が設置。岡山市は昨年10月、岡山赤十字病院(岡山市北区)を指定している。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2012年03月20日 更新)

カテゴリー

ページトップへ

ページトップへ