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旭川荘・江草安彦さんに感謝 高梁・川上町で「しのぶ会」

遺影に向かって次々と白菊をたむける参列者

 社会福祉法人旭川荘(岡山市北区)の名誉理事長で、3月13日に88歳で死去した江草安彦さんを「しのぶ会」(高梁市、実行委、旭川荘備中支部主催)が13日、高梁市川上町地頭の川上総合学習センターで行われ、福祉のまちづくりに情熱を注いだ江草さんを悼んだ。

 江草さんは1956年の旭川荘創設に参画し、85年に理事長に就任。旧川上町時代に町と連携して授産センターや療護園、作業所、デイサービスセンターなどを開設し、地域医療や障害者福祉の充実に取り組んだ。98年に名誉町民となり、市町村合併により名誉市民となった。

 式典には、関係者ら約200人が出席。全員で黙とうした後、近藤隆則市長が「江草さんが貫かれた理想の社会実現への理念を胸に刻み、市民が安心して暮らせる環境づくりを進める」とあいさつ。元川上町長で実行委員会の宮崎孝司代表は江草さんとの思い出と福祉のまちづくり推進への感謝の思いを述べて追悼した。

 参列者は一人一人、江草さんの遺影に深く礼をして白菊をたむけた。遺族を代表して長男の明彦さんが「身近な者の一人として、父が川上を愛していたことを伝えたい」と述べた。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2015年06月17日 更新)

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