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旭川荘利用者のアート作品見て 9月17日から倉敷、絵など展示

会場に並べられた多彩な作品

絵の具を薄くにじませ、愛らしい花を描いた作品

和紙などを使い、花火大会のにぎわいを表現した貼り絵

 社会福祉法人旭川荘(岡山市北区祇園)の施設利用者が手掛けた絵画や工芸品の展覧会「キラリ kagayaki展」が、17日から23日まで加計美術館(倉敷市中央)で開かれる。水彩画、貼り絵、織物など個性あふれる作品約50点を展示。旭川荘は「作品に息づく伸びやかな感性と利用者の頑張りを多くの方に感じてほしい」と呼び掛けている。

 旭川荘が運営する障害者支援施設「愛育寮」「吉備ワークホーム」など12施設の利用者が、日中活動の一環で制作。ピンクや紫、黄色の絵の具を薄くにじませ愛らしい花を描いた水彩画や、和紙や色紙を使って花火大会のにぎわいを表現した貼り絵、不要になったセーターの毛糸を織り直してマットに仕上げた「結び織り」など、細やかな技が光る力作が並ぶ。

 目を引くのは、深い青地の布に絵の具やペンでカラフルな星のイラストを描いた巨大横断幕(幅16・2メートル、高さ5・3メートル)。利用者たちが力を合わせて仕上げた大作で、3月に旭川荘創立60周年を記念し、岡山シンフォニーホール(岡山市)で催したオペラ公演で舞台背景に使われた。今回の展覧会では個々の作品の奥に掲げ、会場を彩る。

 展覧会の運営を担当する旭川荘アートギャラリー(岡山市北区祇園)の出口隆一館長(60)は「日ごろの活動を通じて培われた利用者の技や経験が凝縮されている。ぜひ足を運び、作品のすばらしさを知ってほしい」と話している。

 午前9時~午後5時(入館は同4時半まで)。無料。問い合わせは加計美術館(086―427―7530)。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2015年09月17日 更新)

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