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故江草氏名誉県民に 岡山県、10月に議会提案へ

江草安彦氏

 岡山県は17日までに、社会福祉法人旭川荘(岡山市北区祇園)の名誉理事長で今年3月に88歳で死去した江草安彦氏に名誉県民の称号を贈ることとし、9月定例県議会最終日となる10月2日の本会議に同意議案を提出する方針を固めた。認められれば、7人目の名誉県民となる。

 江草氏を名誉県民に推すことについては、小野泰弘県議会議長が7月、議会の総意として伊原木隆太知事へ要請。知事は「江草氏は旭川荘の運営を通じて医療と福祉の一体化に尽力し、福祉の国際化にも貢献があった」として、前向きに検討する意向を示していた。

 江草氏は岡山大医学部小児科の助手を経て1956年の旭川荘創設に参画し、85年に理事長となった。91年には川崎医療福祉大を開学し、初代学長を務めた。

 名誉県民は社会福祉の向上や経済の発展、学術文化の振興に卓越した功績があり、県民から郷土の誇りとして敬愛される人が対象とされている。直近は2001年1月に元岡山大学長の故谷口澄夫氏が選ばれている。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2015年09月18日 更新)

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