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介護ロボットスーツの機能学ぶ 筑波大大学院教授が岡山で講演

講演会でHALを使い、機能を説明する山海教授(右)

 筑波大発のベンチャー・サイバーダイン社の社長で同大大学院の山海嘉之教授(岡山市出身)による講演会が22日、岡山市東区西大寺浜の旭川荘研修センターよしい川であり、同荘厚生専門学院生ら約150人が、医療や介護で活用できるロボットスーツ「HAL(ハル)」について学んだ。

 山海教授は「最先端技術で変わる未来の医療福祉」と題し、体に装着して手足の動きをサポートするHALについて、開発の経緯や脳からの生体電位信号を読み取って動作を助ける仕組みを紹介。「ロボットスーツを着けて生活できるようにするのではなく、人間が本来持つ機能を改善したり、機能低下の速度を遅くしたりすることが重要だと考えている」と述べた。

 介護職を志す学生には「自分たちが働く職場の未来をどうつくるか思い描きながら現場の声をフィードバックしてほしい」と呼び掛けた。HALの装着体験もあり、介護福祉学科2年の女子学生(19)は「こうした機器が介護現場で普及すれば、職員の負担や利用者の不安が軽減されるはず」と話した。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2015年10月22日 更新)

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