文字 

患者の不安や苦しみ、話聴くことで理解 岡山大で医療フォーラム

岡山SP研究会の活動を紹介する前田代表

 第1回医療コミュニケーションフォーラムin岡山(NPO法人響き合いネットワーク・岡山SP研究会主催)が24日、岡山市津島中の岡山大であり、県内外の医師や看護師約50人が患者と医療者をつなぐコミュニケーションの在り方を学んだ。

 患者の不安や苦しみをより理解できるよう、医療者のコミュニケーション力を高める活動を展開している岡山SP研究会(総社市)が、設立10周年を記念して開いた。

 奈義ファミリークリニック(奈義町)の松下明所長が講演し、医療者と患者が互いに歩み寄らなければ、擦れ違いが起こることを説明。「医療者は目と耳、心で患者の話を聴くことで、患者の気持ちを理解できる。患者も症状などを整理して伝え、心配や考えを伝える努力をしてほしい」と訴えた。

 同研究会の前田純子代表は、メンバーが患者役を演じて医学生や医師、看護師とのロールプレイングを行っていることを紹介。「医療者が自分の良い所に気付き、引き出すきっかけになりたいという心構えで活動に取り組んでいる」と強調した。

 ほかに、中野重行・大分大医学部教授が講演。参加者が診察を想定したロールプレイングを実際に体験した。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2008年11月25日 更新)

カテゴリー

ページトップへ

ページトップへ