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救急受け入れ態勢充実 倉敷中央病院医療センター 施設増改築し始動

新しくなったスタッフステーション(手前)と処置室(奥)=倉敷中央病院救急医療センター

 倉敷中央病院(倉敷市美和)が昨年8月から進めていた救急医療センターの増改築工事が9日までに完了し、運用を開始した。時間外診察室や救急処置室を増やし、最新の医療機器も配備。救急患者受け入れ態勢の充実を図る。

 センターは、救急棟(3階)1階部分で、床面積は約1330平方メートル。従来に比べ370平方メートル広くなり、交通事故などで運び込まれた急患に対応する救急処置室を4室と2倍に増やした。時間外診察室は4室増やし9室に、経過をチェックする観察ベッドは8床から12床にした。

 容体急変に対応できるようスタッフステーションから、すべての処置室が見渡せるよう配置。増改築に合わせ心電図や除細動器などの医療機器も一新した。

 同病院の2008年の救急患者数は約6万6000人、救急車の受け入れ件数は約7300件。1日当たり約180人となっている。

 同病院は「断らない救急」を目指しており、救急医療センターや集中治療室などを備えた新病棟(地上14階)を敷地内に建設中。完成予定の12年以降は、移転する計画になっている。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2009年04月10日 更新)

タグ: 倉敷中央病院

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