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岡山大のがん研究拠点 国の補助事業に採択 治療薬開発を加速

 岡山県や岡山大など県内の産学官連携グループが、がん治療薬の研究開発に取り組む「おかやまメディカルイノベーションセンター(OMIC(オーミック))」を設置する計画が4日、国の補助事業に採択された。同大発見のがん抑制遺伝子「REIC(レイク)」を活用した治療薬開発を加速させるなど、がん研究の拠点施設とし、2011年春までに本格稼働させる。

 国の「地域産学官共同研究拠点整備事業」に採択。同大鹿田キャンパス(岡山市北区鹿田町)の既存施設の一部約1400平方メートルをOMICに転用する。事業費は約12億円で、本年度内に着工する。

 生体を傷つけずにがん細胞や体内に注射した薬剤の動きを映し出す「分子イメージング」など同大が持つ医療技術の融合や高度化を進め、レイクを活用した治療薬の早期開発を図る。産学官連携組織・メディカルテクノおかやまが運営する。

 県や岡山大は「世界から注目されるがん研究の拠点を目指し、医療系の地場企業育成や企業誘致につなげたい」としている。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2009年12月05日 更新)

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