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第23回 岡山県精神科医療センター 中島豊爾院長 人としての尊厳第一に

中島豊爾院長

 岡山県精神科医療センターは、精神疾患の患者を対象にした専門病院。昨年4月、県立岡山病院から地方独立行政法人化に伴って再スタートした。県内の夜間・休日の精神科救急の7割以上を引き受けるなど公的病院としての役割を強化しつつ、依存症や子どもの治療スペースを機能分化して専門性を高めるなど新しい試みも積極的に進めている。

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中島豊爾院長


 人としての尊厳を第一に、民間病院が担いきれない精神科医療を積極的に提供することが信条です。二十四時間三百六十五日対応できる救急体制や依存症治療、児童・思春期、司法精神医療などを特色にしています。

 「光と風と緑」をテーマにした全面改築が昨年九月に完了し、ハード面は整いました。今後はソフト面、特に職員の充実と育成、地域で生活する患者さんへの支援を関係機関との連携のもとに進めていくことが重要です。

 これを実現するために病院の運営形態の改革も実施しました。地方独立行政法人化によって、決断・実行の迅速化、運営・経営責任の明確化、公益性の確保などを図っています。

 患者さんに安心して医療を提供できる体制は、地元の方々の理解・協力、財政難の中での県行政関係者によるバックアップがなければできませんでした。公的病院として常に必要とされる病院であり続けたいと思います。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2008年07月22日 更新)

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