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第29回 金田病院 金田道弘院長 拠点的役割担い体制強化

金田道弘院長

 金田病院は市の中核医療機関。年間の外来患者は延べ6万7500人、入院は6万200人に上る。最近は、発症間もない急性期の脳 梗塞 ( こうそく ) 治療をはじめ、すべての治療の基礎となる栄養支援のチーム医療やがんの化学療法、お年寄りに多い骨折の治療に力を入れ、病院食などアメニティーも充実している。

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金田道弘院長


 金田病院は、一九五一年に創立した特定医療法人の病院。ベッド数百七十七床の中規模病院ながら、大病院の多い岡山、倉敷などの都市部と異なり、真庭市を中心に新見市も含めた広域の拠点的役割が期待されている。

 例えば救急医療。「すべての患者を引き受ける」を原則に夜間、休日は当直医のほか、自宅待機の医師らを一、二人確保している。救急搬送は年七百人弱と真庭、新見市の医療機関で最も多い。看護師、診療放射線技師、臨床検査技師などの応援協力も万全だ。

 岡山県北の医療充実の期待を担い四月以降、常勤医師三人が加わり十三人となった。看護体制は十月から最高レベルの「患者七人に看護師一人」。電子カルテシステムも五年前に全面稼働し、来年春からは疾患別に診療報酬を定額にするDPC(包括評価)実施病院を目指している。

 真庭の温かい人と文化にはぐくまれ五十七年。今後も住民に必要とされる病院であり続けるため精進したい。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2008年09月30日 更新)

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