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着やすく / 動きやすく / おしゃれに 高齢者向け衣料開発  岡山県アパレル工業組合 地場学生服3社と共同 改良加え商品化へ

岡山県アパレル工業組合が地場学生服メーカーと共同開発した高齢者向け衣料

 岡山県アパレル工業組合(事務局・倉敷市児島駅前)は、高齢者向けの衣料品「アクティブシルバーウエア」を、地場学生服メーカー三社と共同で開発した。高齢者の体形に合わせて着脱や活動がしやすいように仕上げ、明るい柄を多用しファッション性にも配慮。各社は今後、改良を加えて商品化し新分野の開拓を狙う。

 同組合は高齢社会の進展に伴い、介護衣料の需要増大を見込んで二〇〇二年八月に、地場学生服メーカー五社と共同で「介護衣料開発委員会」を発足。生産量日本一の学生服に次ぐ新たな「事業の柱」を構築しようと、要介護者や介護スタッフ用など福祉ウエアの開発に取り組んでいる。

 今回は、高齢の女性全般に適した衣料を目指し、河合産業(倉敷市児島田の口)、児島(同市児島小川)、荻野本店(同市児島味野)の三社が参画。五月から、岡山県立大(総社市窪木)と協力し、福祉施設で利用者の体形を測定するなどのモニター調査を実施した。 シャツの後ろ丈を長くとるなど、加齢に伴い腰骨が曲がり気味になる身体的な特徴に配慮。ジャケットやスカート、パンツなど六種類、十八点を開発した。

 消臭・防菌効果があるとされる光触媒加工した生地や、着脱しやすいようにボタンの代わりに面ファスナーを使用するなどお年寄りでも着やすいように工夫を重ねている。若返った気分になれるように、花柄や水玉模様などを用い、明るい感じに仕上げた。

 同委員会の田中秀明委員長(荻野本店営業第一部課長)は「展示会などで集めた来場者の声をもとに改良を加えて商品化し、販路開拓を目指したい」と話している。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2005年11月29日 更新)

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