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岡山大、理研と連携大学院 薬開発技術を研究 2011年度設置へ11日協定

 岡山大大学院医歯薬学総合研究科と理化学研究所(理研、埼玉県和光市)は11日、生体を傷つけることなく分子や薬剤などの動きを3次元画像で映し出す「分子イメージング」技術を研究する連携大学院の設置を柱とした教育・研究協定を結ぶ。新薬創出につながる同技術の研究を加速させるとともに、国際的に活躍する人材の育成を目指す。

 2011年度に設置する連携大学院に「分子イメージング研究教育コース」を開設。理研職員が客員教員となり、院生らに同技術を教える。双方の研究者による共同研究も推進。同大発見のがん抑制遺伝子「REIC(レイク)」を活用したがん治療薬の開発などを狙う。

 同大は近年、分子イメージングに関する研究を進めてきた。理研で分子イメージングの高度化に取り組み、現在も理研の研究チームリーダーを務める榎本秀一氏が08年に岡山大大学院教授となったことで研究が加速。今回の協定も榎本教授が橋渡し役となった。

 同大には産学官が連携してがん治療薬を開発する「おかやまメディカルイノベーションセンター(OMIC)」が10年度末までに設けられ、分子イメージングに必要な最先端機器が導入される見込みで、連携大学院の拠点として活用する。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2010年05月07日 更新)

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