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「がんに負けず楽しく」患者や家族グループ結成 岡山の松尾さん 毎月会合、悩み語り支え合う

毎月、がん患者や家族の交流会を開催している松尾さん

 がんに負けず、楽しい人生を―。かつて大腸がんを患った岡山市北区葵町の松尾実さん(72)が、市民グループ「がん患者交流 笑う会」を立ち上げ、患者や家族が集う会合を開いている。治療や人間関係などの悩みを語り合い、互いに支え合う試みだ。

 松尾さんは福岡県出身。約40年前、岡山市へ移り住んだ。妻と美容院を手掛けてきたが、2年前、大腸がんが見つかった。症状は重く腹部にも転移していたという。すぐに入院し手術を受けた。

 その後、抗がん剤治療を1年3カ月続けたが、「つらさに耐えきれず断念した」と松尾さん。昨年1月、「悩まず、残りの人生を明るく過ごしたい。仲間もつくりたい」と同会を作った。今年3月から活動を本格化させ、毎月1回、会合を開いている。

 3、4月は肝臓、乳がんなどの患者と家族、友人ら約20人が参加。松尾さんを紹介したテレビの映像を見たり、「辛い気持ちを家族に伝えられない」「治療に迷っている」といった悩みを打ち明け合った。終了後は「すっきりした」「癒やされた」との声が多かったという。

 会合は県の「健康おかやま21―がん対策協賛事業」にも認定されている。

 毎月23日、岡山市北区南方のきらめきプラザで開いている。無料。問い合わせは松尾さん(090―4891―6651)。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2010年05月12日 更新)

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