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小中学生の入院費無料化控えPR 岡山市 6月から 医療機関、保護者に呼び掛け

 岡山市が子どもの医療費無料化対象に6月から小中学生の入院費を加えるのを前に、市は20日、関係医療機関に協力依頼文を発送した。24日には市内の小中学生約6万2千人の保護者に案内通知を発送。助成拡大をPRし、入院した場合の申請を呼び掛ける。

 協力依頼文を送ったのは、入院施設がある県内の医療機関と入院施設がない市内の医療機関の計735施設。制度の周知を図るとともに、入院患者に知らせるよう求めた。

 保護者への案内文では、6月1日から小中学生の入院医療費(保険対象外の食事代などを除く)を助成して無料化することを説明する。

 今回の無料化対象拡大では、入院期間が来年3月末までの場合は保護者が入院医療費を医療機関にいったん支払うが、市に申請すると助成額が口座に振り込まれる。

 来年4月からは、申請により市が交付する資格証を医療機関(県内に限る)に示せば無料となり窓口で支払う必要はない。県外の医療機関や資格証がない場合、入院医療費を支払った後で助成する。

 市の子ども医療費無料化は現在、就学前までの乳幼児の入院と通院が対象。今回の対象拡大に伴い、事業費が年間約1億1千万円増える見込みだが、市医療助成課は「入院による経済的負担への安心感を持ってもらえるのではないか」としている。

 申請の受け付けは各区役所、支所、地域センター、福祉事務所。郵送でも受け付ける。問い合わせは同課(086―803―1219)。

 県は10月から子どもの医療費助成に小学生の入院を加えるが、政令指定都市の岡山市に対する補助は2012年度からなくなる。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2010年05月21日 更新)

タグ: 子供医療・話題

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