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第37回 落合病院 生活最優先で対応 充実した人工透析

透析室ではスタッフが患者の状態を入念にチェックする

 一九七五年から人工透析を実施する真庭市最大の施設。慢性腎炎や 膠原 ( こうげん ) 病に伴う腎疾患に加え、近年は糖尿病の合併症による腎不全患者が大半を占めており、味埜泰明院長をはじめ看護師や臨床工学技士らスタッフ約二十人が治療に携わる。

 主に実施しているのは、週に三回程度通院して血液を交換する「血液透析」。同市をはじめ新見市や美咲町など周辺市町から約九十五人が通う。透析室は三十七床を数え、午後五時以降の夜間透析も週三回行っている。

 看護スタッフは、患者が透析に慣れるまでと慣れてからの二つのチームに分かれ、個々のニーズに合わせた看護を提供。竹井久美子看護師長は「患者さんの生活を最優先に考えた対応を心掛けている」と話す。

 一日数回、自分で透析液を交換する「腹膜透析」にも力を入れ、在宅の患者が看護師と二十四時間連絡を取れるサポート体制を整えている。

 透析患者の平均年齢は六八・六歳と高齢化が進展。味埜院長は「本人の病気や家庭の事情などで通院できない人も増えている。社会福祉協議会などと連携を図りながら、患者さんが継続的に透析を受けられる仕組みを考えたい」と話している。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2008年12月09日 更新)

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