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“出張救急”始めます 06年春から美作市消防本部

 美作市消防本部は来年四月から、平日の日中、市北部と南部の二拠点に交代で救急車を待機させる「出張救急」を始める。南北に直線約四十キロという長い市域をカバーし、消防署から遠隔地の住民の安全を確保する。中国地方では初の試みという。八日の市議会本会議で山本守市消防長が一般質問に答えた。

 計画では、出張救急の拠点として、北部は旧勝田町の市梶並出張所、南部は旧英田町の英田総合支所などで試行を検討している。午前九時から午後五時まで職員三人と救急車が駐在。両地区への同時派遣は人員的な問題から見送り、例えば週に二日は勝田地区といったローテーションを組む。

 現在、消防署は本部と大原出張所の二カ所で、合併前旧六町村エリアへの現場到着時間は北部の勝田地区が一五・五分、南部の英田地区が一五・六分と全市平均(一二・五分)を大きく上回る。一二・二分かかる旧作東町は、両拠点から近い方がカバーする。

 管内の救急出動回数は、午前八時から午後六時までの間で六割を占める。同消防本部は「一人暮らしのお年寄りも安心して暮らせるようにしたい」としている。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2005年12月09日 更新)

タグ: 健康医療・話題

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