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結核患者、減少傾向にブレーキ 岡山県内 05年以降微増微減 目立つ高齢者感染

 岡山県内で結核患者の減少傾向にブレーキがかかっている。2009年の感染者(332人)が前年から2人の減少にとどまるなど、ここ数年はほぼ横ばい状態。高齢者の感染や死者が目立っており、県健康推進課は「決して過去の病気ではない。積極的な受診を」と訴えている。30日まで結核予防週間―。

 同課によると、感染者は00年(544人)と比べ39%減少しているものの、05年(313人)以降は328人、352人、334人と微増微減を繰り返している。

 中でも抵抗力の弱い高齢者の感染が目立つ。70代以上の割合は、00年の50%から昨年は65%に急増。死者数は例年並みの21人だったが、全員が70代以上だった。

 同課は「お年寄りはせきなど顕著な症状が出にくいため、発見が遅れがち。放置すれば死に至るケースもある。周囲の人に感染を広げないためにも、発熱や食欲不振など関連症状があれば注意して」と呼び掛け。予防には、十分な睡眠や適度な運動、バランス良い食事などが大切としている。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2010年09月27日 更新)

タグ: 高齢者肺・気管感染症

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