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携帯からも空きベッド検索「たらい回し」回避 4月から救急隊員向けシステム導入

 岡山県は4月から、救急搬送の迅速化と「たらい回し」回避のため、救急隊員が携帯電話を使って医療機関の空きベッド状況などを検索できるシステムを導入する。

 県内の救急病院や消防機関など144施設をネットワーク化している「災害・救急医療情報システム」を改善する。現在は各施設のパソコンでしかアクセスできないが、携帯電話からもパスワード認証で見られるようにする。

 空きベッドのほか、専門医が対応できる病院を診療科ごとに検索可能。佐々木健保健福祉部長は「救急医療機関が情報を随時更新することが重要で、昨年7月に入力業務を簡略化した。消防隊員による検索によって救命率向上につなげたい」と述べた。

 同様の検索システムは佐賀、山梨県などが導入。岡山県では受け入れ拒否による「たらい回し」などの問題は報告されていないが、2009年の平均搬送時間は32・4分と5年前より5・5分伸びている。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2011年03月04日 更新)

タグ: 医療・話題

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